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【一丁目】FRBが絶対に避けたいこと【一番地】

日本時間の今朝閉まった米国株市場は堅調に上げて終わりました。感謝祭前、FOMC議事録発表前で出来高は細っているものの、ここ数日の軟調相場でも大崩れしないのは良い兆候です。


VIXは21までも下がっているのですね。それにしては上昇力がどうも弱いのは、FRBの過剰ともいえる警戒警報級のメッセージが間断なく発せられていることも一因です。




金融当局としてFRBが最も避けたいことは何か?


パウエル議長も再三言っていますが、それは一旦収まったインフレを再燃させることなのです。


現時点では下降線を辿りつつあるかにみえるインフレ率。これを十分下げるのは当然。


そしてそれを保つこと、リバウンドさせない事が何よりも最優先、一丁目一番地、大事なFRBのミッションなのです。これにはタカ派もハト派もない、FRB全職員が一致するところではないでしょうか。




FRBの暗黒時代と言われる悪夢の70年代アーサーバーンズ議長時代。


金融引き締めで一旦は収まったインフレを油断したばかりに再燃させてしまい、手を付けられなくなってしまった苦い過去。アメリカ経済はスタグフレーションに疲弊し大きな傷を負いました。


後のポールボルカーによる過激ともいえる利上げと、レーガノミクスで何とか米国経済は崖っぷちから生還。


このような失態だけは繰り返さないこと。パウエル議長始めFRB職員の骨の髄までしみ込んでいるのです。




一旦上昇したインフレ、とりわけ人件費や住居費などのコアインフレとなる要因はなかなか下がりません。とくに現在のアメリカのように好景気であればなおさら。油断禁物なのです。


それゆえに、株爆上げなどという浮かれた状況をFRBは嫌うでしょう。


よほどのリセッションとデフレにでもならない限り、来年もFRBの慎重姿勢は続くのではと思っています。



投資は自己責任です。