円高に脆弱な日本株
ここに来て円高傾向です。円高といっても購買力平価やビッグマック指数といったものと比較すれば非常に円安。
この様な指数はあくまでも、ある一定の条件で算出した理論値に過ぎないので、投機的金融取引のウェートが大きい為替市場とは乖離するのが常で、参考程度では有るものの、為替レートの基準にはなるでしょう。
エネルギー、食料、原材料の多くを輸入に依存する日本は円安コストプッシュインフレに悩まされ、実質賃金が上がらず消費も落ち込み、大半の国民は苦しんでいる状況です。
インフレなので名目GDPは増えていても、実質的にはほとんど成長していないわけです。
円安で株価が比較的好調、円高方向になると株価下落傾向となるのは、日本の国内経済と株価の連動性が失われているからです。
理由は日本の有力企業の多くは既に大部分を海外に依存していて、円高になると円建で計算した収益が減少するのです。
東証株式をリードする自動車産業、半導体産業、商社はもちろん、ユニクロなどアパレルから外食、流通に至るまで大手企業は日本ではなく海外で稼いでいるので当然の結果です。
一般のマスコミでニュースなど見ていても、そこをあまり説明出来ていません。意図的なのか、気づいていないのか、おそらく大半の高齢情弱視聴者は理解できないので、あえてやらないのでしょうか。
庶民の消費だけを考えれば、今よりずっと円高が良いでしょう。ビッグマックはアメリカで2倍近いらしいので、ドル円は80円くらい。
けれどもそんな円高になれば企業収益は大幅にダウンし日本株暴落、インバウンド需要も激減。日本は大不況になります。
なので現時点でいえば為替レートの適正レベルはドル円ならば、せいぜい140円台。
大企業の多くも想定為替レートを140円後半にしているので妥当なところでしょう。
投資は自己責任です