ウクライナ情勢が一層緊迫し、経済活動への影響もより深刻になることが予想されています。

今朝の米国株は暴落。VIXもこのところじりじりと上昇しており36を超えました。

ところで、アメリカはロシアから原油、石油製品の輸入をストップするそうです。

いずれも米国でのシェアは数パーセントなので、それほど影響はありません。

なによりアメリカはシェール開発のおかげで世界最大の産油国。バイデン民主党の妨害はありますが、増産すれば余裕でエネルギー自給が可能です。

一方の日本や欧州はどうかというと、そこまでではありません。

ドイツ、イタリアなどは早々に原子力フェードアウトを決めており、頼りは風任せ、お天気次第の風力・太陽光発電とロシアのガス。

日本は大半の原子力が停止しており、大規模洋上風力稼働はまだ何年も先というなかで、化石燃料に大きく依存しています。

ロシアとの国家的プロジェクトである、サハリン１、２の去就が議論されていますが、アメリカと日本は状況が全く異なります。原子力再稼働が順調にいかない限り、そんな軽々に引けるものでもありません。

プーチンロシアの暴挙は断じて許せませんが、ロシアと西側が激しい消耗戦をするほどに、漁夫の利を得るのは真の脅威である中国。

また、ウクライナは中国の一路一帯の主要メンバーであり、中国の軍拡に貢献してきたことも忘れてはなりません。100%日本の味方というわけではないのです。

国際政治は単純ではありません。

S&P500は4200まで降りてきました。底値はわかりませんが、そろそろ積立増額したいと思います。

投資は自己責任です。