台湾経済は「中国依存」から「西側連携」へ
意外にも台湾は、最近劇的な構造転換を遂げています。
「2000年代から2010年前後にかけて、中国は台湾経済にとって圧倒的な存在だった。中国・香港向け輸出は全体の**約40~45%を占め、2010年には台湾企業の海外直接投資(FDI)の83.8%が中国向けだった。事実上、「台湾で開発し、中国で生産し、世界へ輸出する」というビジネスモデルが確立していた。」
しかし、台中、米中対立、中国経済の減速、地政学リスク、そして半導体を巡る経済安全保障の高まりを受け、その構図は大きく変化しました。
2010年と2025年の比較
中国・香港向け輸出比率 約40~45% →26.6%
米国向け輸出比率 約11~12% →30.9%
ASEAN向け輸出比率 約15~16%→ 18.6%
対中投資比率(台湾海外投資に占める割合) 83.8% →3.8%
特に象徴的なのは投資。
2010年には台湾企業の海外投資の8割超が中国向けだったが、2025年にはわずか3.8%まで低下。2026年1~5月では0.9%にまで落ち込み、中国への新規投資は事実上停止に状態。
例えば、TSMCは米国アリゾナ州、日本・熊本県、ドイツに最先端工場を建設。台湾企業全体でも、米国、日本、欧州、ASEANへの投資が拡大しています。
2025年には米国向け輸出が前年比78%増となり、輸出全体に占める割合は30.9%へ上昇。中国・香港向けの26.6%を約26年ぶりに上回り、米国が台湾最大の輸出市場となった。またASEAN向け輸出も前年比35.6%増と大幅に伸び、多極化が鮮明になっているのです。
みなさまは、この状況ご存知だったでしょうか。お恥ずかしいことに、私はここまでとは認識出来ていませんでした。
少なくとも経済的には西側は台湾を上手く囲い込みつつあり、台湾経済は中国依存から徐々に離れつつあります。
とても歓迎出来る動きですが、中国共産党、とりわけ台湾統一を自分の歴史的レガシーにしたい習近平が黙っていません。
【台湾有事はあるのか】習近平が台湾統一を急ぐ本当の理由/2027年が危険と言われる理由/武力侵攻の可能性/日本・尖閣への影響
習近平も高齢。時間が無く焦って大胆なアクションを取る危険が増していることは確かです。
中国が台湾に侵攻すれば、その影響はウクライナやイランどころではありません。
とりわけ日本は最も影響を受けます。目を背けてやり過ごせない、嫌々でも向き合って対策をしなければ、日本の存続にも関わるでしょう。

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