ドル円はとうとう一線を越えてしまいました。

155円というのは34年ぶりだそうです。遠い記憶の彼方か未体験ゾーン。

155円というのは今は円安ですが、当時は円高だったのです。

あの頃、日本製品の国際競争力は強くアメリカを中心に貿易不均衡が問題視されていました。

日本製が輸出で欧米に溢れて産業が破壊される。その元凶は円安だとなって、プラザ合意がありドル円は200円台から150円まで下りて来ていたのです。

ほぼ日本のバブル絶頂期と重なります。

当時を経験している私は同じ155円でも、今とは何もかも真逆だなと感慨ひとしおです。

高くなった円で我々当時の日本人は海外で爆買いしていました。

数字上は同じでも円の実質的価値は大きく異なるのです。

日本は失われた30年でデフレ、賃金も上がっていませんでした。この間アメリカは順調に経済成長していますから当然です。

財務省にしても日銀の金融政策決定会合とアメリカPCE 発表を目前に、今はいくらなんでも為替介入は難しい。

日銀がタカ派スタンスに変節して、なおかつPCEの結果が良好なら、一気に円高に向かうことだって有り得ます。

もしこれとは逆の結果なら。。。

為替市場、株式市場は大荒れのゴールデンウィークになるかもしれません。

投資は自己責任です