日本の長期金利が上昇
日本の長期金利がじりじり上がっています。
「新発20年国債利回りは2.655%と1999年以来の高水準。30年債利回りは一時3.19%まで上昇し、7月に付けた過去最高の3.2%に。また、長期金利の指標となる新発10年国債利回りは1.61%と、2008年以来の高水準となった。」
長期金利は何で決まるか? それは需給、つまり市場メカニズムで最終的には決まるのですが、そこを因数分解すれば∶
長期金利=期待インフレ率+実質潜在成長率+リスクプレミアム
となります。
長期金利が上昇していても、実質潜在成長率、謂わば日本の経済力のポテンシャルが上がった結果であれば良いのです。
しかし潜在成長率は低いままでインフレが進む懸念があり、さらに将来的な財政悪化等のリスクが高いと金融市場が判断しても長期金利は上昇します。
これはまさに日本の現状です。どちらかと言えば日本の長期金利上昇は悪い金利上昇。
これを抑えるため、日銀が金融引締を強化したならば、短期金利は上昇しインフレ懸念が去ることで逆に長期金利は下がる可能性があります。イールドカーブが寝る訳ですね。
これもやり過ぎると日本は不況とデフレに逆もどりしてしまいます。
現状の日本は3%を超えるインフレ率と長期金利の急上昇で資産を持たない庶民には厳しい状況ですが、だからと言って、単純に日銀が利上げすれば解決するものでもありません。
微妙な調整で綱渡りするしかないのです。
個人的には金融を緩め気味にして、現状程度のインフレは容認して、名目成長率を高めで行くほうがマクロ的に良いと思います。
そうすれば円高を阻止して企業収益を支え株価を上げられるし、インフレで財政悪化も税収増によって回避可能です。
ただこれでは中低所得者の生活は厳しいくなるので、食品への減税などで支援は必要でしょう。
秋以降、日銀がどのように動くのか注目です。
投資は自己責任です