言わずと知れた投資の神様、ウォーレン・バフェットさんが日本株に投資拡大するということで話題になっていますね。

といってもTOPIXなどの日本株インデックスではなく、個別株。それも商社という多分に国際的な銘柄に限られているので、バフェットさんが日本経済全体を評価したとは思えません。

ただ日銀が金融政策を正常化し、アメリカの金融引き締めが一服すれば今の円安は修正されれるでしょうから、海外投資家なら為替という視点で日本アセットは今お買い時、という可能性はあるでしょう。

日本は失われたウン十年のせいでGDPもインフレ率もほぼ横ばい。その結果としてお給料が上がらず税金ばっかり上がる、という負のスパイラルに苦しんできたのです。

しかしここにきて、世界的なインフレの影響を受け、日本も物価が上昇し、名目上は売り上げが増えた日本企業が、大企業を中心ではあるものの賃金を上げてきていて、うまくいけば来年もベースアップが見込めるかもしれないという状況になっています。

これは結構大きなトレンド転換になるかもしれません。もしうまくいけば、日本の宿痾となっていたデフレマインドがインフレ期待に替わるからです。言い方を変えれば、賃金と物価の上昇が名目GDPの成長につながる好循環が生まれるということです。

そうなれば日本株は上がるのでしょうか？世界景気が大幅に落ち込まなければ、という条件つきですが、少し期待はしていいのではと個人的には思います。

なら日本株を買うかと言われれば、日本人で日本円でしか今も将来も収入が見込めない私は買わないというか、外国アセット選好の考えは変わりません。

近い将来に大地震や富士山噴火は必ずあるし。

海外投資家なら今はちょっとしたチャンスかもしれないなあ、とは思います。

投資は自己責任です。