少し前の話題で恐縮ですが、日本の実質賃金は17ヶ月連続で低下しているというニュースがありました。

これは厚労省が10月に発表したもので、今年8月までの確定値。

8月以降、特に状況が改善する材料は無く、恐らく11月まで続いているなら、20ヶ月連続になります。

もう少し詳しく言えば、これは前年比で少なくとも8月まで17ヵ月連続で1年前より実質的に賃金が減っている。給与生活だけに頼っていると貧しくなっているという事です。

この期間はワクチン接種も始まり、コロナが徐々に死に至る病でなくなり、経済復活の時期と重なります。

本来なら日本国民は豊かにならなければならない筈なのに、なぜか？

それは言うまでもなく悪性のコストプッシュインフレ。とりわけ円安の影響が大きいでしょう。

食料、原材料、エネルギーの多くを輸入に頼っている日本は、円安による輸入物価上昇に脆弱で、国民生活を直撃するということが、実質賃金の継続的下落によって証明されました。

この悲惨な状況にもかかわらず、日銀は金融引き締めに消極的で悪性インフレ放置。

政府は食料品への消費税減税すら断固拒否。

これでは庶民は貧しくなるばかり。

私たちは米国株インデックスなどの優良外国資産に投資する事で、自己防衛するしかないのだと、あらためて痛感します。

仕事終わりにクールダウンのため、久しぶりに都心のパブに立ち寄りました。特に外国人ビジネスパーソンに人気のお店。

飲みかけで恐縮です。1pint（生中くらい）のギネスが1800円。横のナッツは400円。

何もしないで日本円だけの給与で生きていたら、そのうち日本人はビール一杯すら飲めなくなるかもしれません。

投資は自己責任です。