投資系ユーチューバーで高橋ダンさんという方がおられます。まじめな内容であり勉強になるので、チャンネル登録して、時々見ています。

この方はアメリカの１流大学（確かアイビーリーグのコーネル）を卒業され、トレーダーとして活躍されていたプロ投資家のようです。

彼の昨日、一昨日の動画はなかなか刺激的、聞き捨てならない内容でした。詳しくは高橋ダン氏の動画を是非ご覧いただきたいのですが、極々簡単に言うと：

初心者だからといって、S&P500だけを馬鹿の一つ覚えで積立だけしているのは文字通り馬鹿。(笑)

なぜなら

①　S&P500とはいえ、価値が半減、大暴落することはたびたびある（ITバブル、リーマンショック、新型コロナショック）。長年積立てた虎の子のS&P500資産が、それで大きな損失を抱えることに耐えられないだろう。

②　暴落を指を咥えて見ていなくても、資産を分散しポートフォリオを組めば、そのようなことは起こらない。シャープレシオはS&P500だけより分散投資の方が高いのは証明済み。

③　具体的にはチャート分析をしっかり行えば、株価の先行きはある程度読むことが可能。それに基づき資産をリバランスすること。例えば、今はS&P500を売って、金などに振り向けるタイミング。

ということだそうです。
ちなみにシャープレシオは資産やファンドの投資パフォーマンスを比較する指標で下の数式で示されます。
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/images/illustration/J0348_01.gif

現在、一般に広く推奨されている米国株式インデックス長期積立は、仮に初心者であっても、それに固執するのは愚かなこと。もう少し勉強して投資すればより高いパフォーマンス（暴落のインパクト回避＋長期的収益率の上昇）が得られる。

というのが、高橋ダン氏の主張です。動画を拝見していての感想では、それなりに根拠を示されていて、確かにそうだろうと納得できる内容でした。エビデンスも盛り込まれており、説得力があります。

ならば、私は高橋ダンさんに従い、これまでの投資方法を悔い改め、高橋ダンさんの言うとおりの投資法を取るでしょうか、と言われれば、今はノーです。

なぜなら、私は高橋ダンさんの言う初心者以下、猿並み程度の能力しかないと自覚しているからです。

言い方を変えれば、私にはチャート分析を的確に行い、あらかじめ株価の変動を予測して、タイムリーにポートフォリオのリバランスをする能力もメンタルも無いと思うからです。

私が出来るのは、米国株式の長期的成長をひたすら信じ、暴落に耐え、むしろ暴落時に追加投資できるよう、常に流動性（日本円）を確保しておくということくらいです。

将来、ダンさんの言う初心者レベルに到達したら、高橋ダン流にトライするかもしれません。その可能性は低いとは思いますけれども。

昔習ったシャープレシオという概念を個人の投資家も使えるんだ！

よくよく考えれば当たり前ですが、目から鱗でした。せめて１０年早く気づいていたら、と悔やまれます。

高橋ダンさんありがとうございます。これからも貴殿の動画楽しみにしています。