【注意報】米国株式、今週は大きく動くかもしれません
日本では今月曜の朝でアメリカはサンデーナイト。株価先物相場が出ましたが、小幅ながらいきなりの下げ。悪い地合いは継続しているようです。
それもそのはず。アメリカでの新型コロナ感染者は激増の一途。
・先週金曜時点で1週間平均の全米感染者増加は前週から41%増。
・フロリダ州は土曜日、1日当たり感染者の最大値を記録(9636人)、同州ではバーでの飲酒を再度禁止。
・テキサス州では患者急増による医療崩壊の懸念。経済活動再開は後戻り。
表を見てわかるのは、新型コロナ感染者が増加しているのはこれらの州だけではないこと。感染者が今なお低く抑えられ、収束に向かっているのは、3月、4月に悲惨な状況にあって厳しいロックダウンが施行されたニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツ、ペンシルバニア、ミシガン、イリノイなど東部と五大湖周辺のアメリカ金融、産業の中心。
この差の原因は何なのか。今感染拡大している地域はロックダウン解除が早すぎたのか、大規模デモの影響か、それとも抗体保有者の割合が低かったのか。
理由はわかりませんがはっきり言えるのは、このように真夏のバカンスシーズンを前に、第二波とも言える爆発的感染拡大がまた発生してしまう、というのは想定外だったということ。
株式市場は未来をある程度予想して織り込み価格形成するものなので、想定外の事象には過剰に反応しがちです。
新型コロナ第二波による経済後退懸念と全米デモへの不誠実な対応から、トランプ支持率は下落を続け、あのトランプ応援放送局のFOXでさえ、バイデン候補の優勢を伝えています。現職のトランプさんが負ける、という半年前なら想像もできなかった事が起こるかもしれない、という想定外にも株式市場は身構えつつあるのかもしれません。
S&P500は目安の200日平均線をも下回ってきており、今週の米国株は悲観一色から大幅に売り込まれる大荒れの展開も有りとみています。注視したいと思います。
個人的見解です。投資は自己責任でお願いします。