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アメリカではLP(アナログレコード)の売上がCDを抜いた

昨年前半期(2020/1~6)の統計ながら、アメリカのLPの売上はCDのそれを上回った、という記事がCNNネットに掲載されていました。


1980年以来のことだそうです。


少し詳しく調べてみたところでは、同時期の売上:
CD $129.9 million
LP    $232.1 million
ということで結構な差。前年同期比でCDは約45%も減っており、LPは8%ほど増えていることがこのような大きな差になったようです。


CDがこのように急激な減少している原因は、spotifyなどのストリーミングが主流になっているということ。同時期の音楽メディアのシェアの85%も占めています。ちなみにLPとCD合わせても7%弱しかありません。


市場全体からみれば僅かとはいえLPが増えているのは、熱心な音楽ファンやオーディオマニアがデジタルには無い、アナログの良さに目覚めたということでしょうか。


何か、自然や非日常、不便でも手作り感のあるアウトドアキャンプブームに通じる様な気がします。アナログな存在の人間はデジタルだけでは息苦しくなるのかもしれません。


スローライフとかFIRE(financial independence retire early)とか、経済一辺倒から距離を置いた価値観が一般的になってきたようです。


これだけデジタル化され、国際化が進む一方の世の中で、逆を行く興味深いトレンド。


とは言っても、当面は米国経済を押し下げるほどのインパクトは無いでしょうが、何十年も先はわかりません。


常に先を行くアメリカのこと。社会の成熟化が究極まで進み、国民の多くがアナログでスローな生活に逆戻りしていないとも限りません。


そうなると遠い未来の米国株価は?微妙なことになるかも。


休日の妄想です。投資は自己責任で。