【矛盾?】不吉な長期米国債価格と米国株価格との関係
昨日は1.2%を上回りましたが、今週は1.1%台にまで下がっていた米国10年国債利回り。
言うまでも無く、利回り低下イコール価格上昇。
米国長期債は買われているということです。
長期国債利回りは、将来の経済成長やインフレを反映するので、今のような景気回復局面では利回りが上昇するところ。
債券は売られて株やコモディティ、不動産などリスク資産に向かうのが常。
実際、コロナショック以降の10年米国債利回りは今年の3月まで上がり続け、1.7%を上回るところまで上昇しました。
以前にもブログで書かせていただきましたが、1.7%というのは決して高いレベルではなく、コロナショック前は2%を優に上回っていました。
本来なら今日まで景気の回復に伴って、長期債利回りはずっと上昇していなくてはなりません。
米国ではワクチンも進み、消費も回復し企業決算も軒並み好調。インフレもしっかりプラスで推移して、むしろいつ引き締めかと話題が絶えません。
そして何より米国株は好調で、高値を更新し続けています。
なのに、3月以降は概ねこの10年国債債利回りは低下し続けているのです。
これを矛盾と言わずして何といえばよいのでしょう。
債券価格か株価か、どちらかが間違っているのです。
そうだとしたら株価が間違っている可能性が高いです。なぜなら米国債市場の規模は大きく、厚みがあって安定しており、米国株式市場はより投機的だからです。
つまり、今の米国株価が示すほどには、経済成長もインフレも来ないということになります。
そのうち株価は実態に基づいて調整される可能性があるということになります。
個人的な考えです。私にはどうしても上記の思いが消えません。似たようなことは以前にも書いていると思いますが。
当たっているかどうかわかりません。何だかんだ言っても米国株は長期的には、私が生きている間くらいは、概ね右肩上がりという考えは変わりません。
この先の波乱有るや無しや、神のみぞ知る。
投資はくれぐれも自己責任で。