S&P500の4000割れが起きないとは限らない
私は滅多にチャートなど見ることはないのですが、昨日たまたまS&P500のチャートをチェックする機会がありました。
あらためて昨年春のコロナ暴落以降の右肩上がりを俯瞰して見て、米国株の回復力が印象づけられました。
これからも上昇角度は緩やかになるとは思いますが、個人的には当面、テーパリングも利上げもそれなりに消化して、上げ続けるのだろうなと思います。
コロナ以降、現在までのチャートをよく見てみると、もちろん常に一直線に上昇ばかりではなく、ギザギザに上がったり下がったりしながら上昇軌道を辿っていることが見て取れます。
たとえば25日移動平均線を割っていることは珍しくありません。ざっと10回ほどあります。
それでも90日移動平均線を明確に割っているのは2回しかなく、昨年の9月と11月頃だったと思いますが、それなりに調整が入ったと記憶しています。
先のことはわかりませんが、当面はS&P500は上がり続けるとしても、幾たびかの調整、下落を経ての上昇と考える方が自然です。
現時点でのS&P500は4400あたりで、仮に10%調整が入るとすれば単純計算で4400-440=3960 となって4000割れです。
今の市場の雰囲気からすれば、S&P500が4000割れともなれば、かなりのショックで、悲観論がどしどし出てくるのではないでしょうか。
しかしこの程度の凹みなら、むしろ有ると心しておいたほうが良いと思います。
長く続く米国株好調の結果、上げが日常、当たり前になりがち。
今一度、将来はそのようなことばかりではないことも思い起こすことが重要です。
S&P500インデックス長期投資の場合、調整局面はむしろ投資のチャンスで、将来の含み益を大きくする絶好の機会と思います。
投資は自己責任で。