普通リスクオフといえば、ドル、スイスフラン、円、ゴールドが買われます。

それが今、需要はドルに集中。機軸通貨であり流動性を確保出来るドルを確保して、何とか生き残りを図ることに誰もが躍起になっています。

現在のところ金融市場の基本的状況はこういったところで、ドル需要が逼迫していました。

各国金融当局は相当の危機感を持っていたのですね。

週明け、アジア市場が開く前、アメリカはまだ日曜、ヨーロッパも夜中にも関わらず、米欧日の主要国中央銀行は思い切った手を打ちました。

FRBはゼロ金利導入と7000億ドルのQE。
日銀と欧州中央銀行を含め6中銀が、ドル供給拡充をコミット表明しました。

見事な危機対応にトランプ大統領さえFRB を絶賛していますが、裏を返せばそれだけ国際金融市場は危機的状況が迫っていたということです。

これで、今回の新型コロナウイルスと原油価格暴落に対する金融面の防戦はほぼ終了。殆ど弾は残っていません。

後は感染をどれだけ早期に制圧出来るか、財政により経済の落ち込みをどこまで防止するかによって、世界経済がリーマンショック並の恐慌に陥るか、回避するか決まります。

状況はまだまだ予断を許さないと思います。更なる米国株暴落も視野に、今週も慎重に投資を続けます。