【新NISA】続けられる工夫が必要
今週の米国株は後半勢いを失ってしまいました。特にNASDAQ100が大きく下げました。
といっても上げ過ぎていた調整程度ですけれど。
NASDAQ100はリバランス直前。大手ハイテク株に偏り過ぎた現状が是正されます。
それでも、全世界株、米国株、S&P500の各インデックスと比較すれば、銘柄の集中度は高く、しかも金融は除外されハイテクセクターに傾斜している。
NASDAQ100はこれまでの実績からわかるようにITを中心に新規分野の成長企業が多く、高いパフォーマンスを達成してきたのは事実。
しかし、それは平たんな道のりではなく、ドットコムバブル崩壊、リーマンショック、昨年の急激な金融引き締め等の影響を大きく受け、S&P500よりもボラティリティ大きかったことから目を背けることはできません。
それでもNASDAQ信奉者は、長く持てば結局はどれよりも上がるのだから、気にする必要なしと主張します。
鋼のメンタルと十分な投資期間を持つならそうかもしれません。けれどそのような人はそれほど多いとは思えません。
・何年もNASDAQが低迷して他の指数に劣後していても平気でいられますか?
・老後の取り崩しのタイミングで大幅で長期の暴落に見舞われたら、老後の生活に影響が無いと言えますか?
来年から新NISAがスタートします。本来なら20%も課せられる金融所得税が完全に免除される有利な制度。
思いっきり利益を出して免税のメリットを最大限生かしたいという気持ちになりがち。
それでも、新NISAは何十年と長期に続けて複利効果を存分に享受してこそ真価を発揮する恒久制度。
暴落時に狼狽売りしてしまっては元も子もありません。
相場環境が良いときは、どうしてもリスクを取り勝ちで下落時の辛さを忘れるもの。
新NISAとは長い付き合いをしなくてはなりません。どんなにつらい時も一緒に居られるように、自身のリスク許容度に見合った投資対象選択に留意、工夫することが賢明でしょう。
私は自分のリスク許容度を考慮し、涙を呑んでNASDAQ100全振りを断念します。(笑)
投資は自己責任で。