米中対立の本質
米中の経済戦争、貿易紛争が世界経済の暗雲となっています。
興味があったので、日米中の貿易額を調べてみました。いずれも2018年の数字で単位は全て億ドルです。
米→中 輸出 1203
米←中 輸入 4806
米→日 輸出 750
米←日 輸入 1395
現在日米貿易交渉が大詰めを迎え、大枠妥結と報じられています。米国の対日貿易赤字は
700億ドル弱。対して米国の対中貿易赤字は
3600億ドルにも達し、そこをアメリカは是正すべく中国と交渉しましたが、現在関税の応酬合戦となっているわけです。
これだけ巨額の貿易赤字は問題であるものの、もし、米中問題が貿易だけなら、ことは単純であり、例えばトランプさんなら、来年の大統領選挙を睨み、自身の支持者にとってベストになるように、関税や輸入制限をちらつかせて、中国との落としどころを探れば済む話しです。
しかしながら、米中対立の本質は、米国の軍事的、技術的、経済的覇権を脅かそうとしている中国を、如何に米国が封じ込めるかということです。
過去にアメリカは米ソ冷戦に勝利し、同盟国とはいえ技術的、経済的脅威となった日本を巧く弱体化させ、これまで覇権を保持しています。
今回の中国は難敵で、技術、経済、軍事の全てにおいて近い将来にアメリカにキャッチアップすることが現実味を帯びています。
中国国策企業ファーウェイによる5Gの国際ネットインフラ支配に対し、アメリカが取った様々な対抗策は、この危機感を象徴しています。
昨年10月の、ペンス副大統領による新たな対中政策演説は、中国を安全保障上の重大な脅威と位置付け、米中冷戦の到来を決定付けました。
トランプさんは選挙に勝つために、中国に大幅に歩み寄って、貿易戦争も終結させ、株価も暴上げするという見方もあるようです。
トランプさんのことなので、そうなるかもしれませが、私個人的には、米中対立は非常に根深く、米国の存立に関わる問題であることから、安易には解決しないと考えます。
私の知る限り、アメリカはそこまで底が浅くないと思います。米中摩擦は長引き、楽観はできないのではないでしょうか。
個人的見解です。投資は自己責任でお願いします。