日本株は米国株より割安ではないかもしれない
昨日のJOLTS求人件数は事前予想を若干下回って、労働市場の軟化は継続しているものの、依然として堅調なことが示されました。
今週は雇用統計、ISM非製造業指数の発表が残っています。いずれも強気の結果が予想され、利下げが一層遠退く懸念があります。
加えて原油価格もじわじわ上昇してきました。これも大きなインフレ要因に。
当然の帰結としての長期金利の上昇。
株価への重しは増しています。
米国株は割高か否か、絶対的基準は無く債券の金利に左右されたりするので、一概に言えませんが、米国株S&P500のPERは25前後と言われますから、やや割高という見方が一般的。
ただし、これから長期金利が下がったり、企業収益が大きく上昇すれば、その限りではないです。
とは言え、そうなれば株価も上がるので、必ずしもPER が下がる訳では無いですけど。
日本の株価は一般に割安と言われていて、日経平均のPERは15辺り。昨今は日本株好調でもう少し上がっているでしょう。
それでも米国株に比べて、まだまだ割安で上昇余地有りかと思えば、落とし穴が有りそう。
理由は、S&P500は加重平均で、日経平均は単純平均だから。
日経平均を加重平均で計算し直すと、PER はS&P500と大差無くなるそうです。
なるほど。
もちろん、国が異なるので、為替の影響もあります。海外投資家がメインプレイヤーの日本株市場は単純なPERだけで判断出来ませんが、昨今のように日本株に過度に強気になるのは、ちょっと危ないのではと思いました。
投資は自己責任です
今日は荒天、週末にお花見の方も多いでしょう。花散らしの雨にならねば良いが。