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東芝ショック

今朝から東芝株は取引停止だそうです。


理由は報じられている通り、英国の投資ファンドが買収提案し、非上場化を目論んでいるから。


東芝はサザエさんの単独スポンサーで、原発から洗濯機、パソコンからICチップまで、という日本を代表する総合電機メーカーの体は既になしていません。


自社で取り扱っている商品は重電、産業用システムのみ。家電、エレクトロニクス関連は既に売り払い、ブランドだけが残っています。




ここまでは多くの方もご存じでしょうが、驚くのは株主構成。


外国法人所有が60%を超えているのです。もう東芝は殆ど外資系と言えるような。


ただし独立した数社で保有しているため、最大でも1社の保有率は10%にも満たないです。それでも外資は物言う株主が多いので、総会は揉めているようです。




その東芝が今度は外国ファンドに100%買収されて、非上場化されるかもしれない瀬戸際。


純粋にビジネスの観点からすれば、珍しくもなんとも無く想定内と言えます。


しかし東芝は今なお日本を代表する原子炉のメーカー。東電、東北電などが採用しているBWR(沸騰水型原子炉)を製造、メンテしています。


そしてBWRをお守りできるのは日本では東芝と日立だけなのです。


その片方が100%外資の手に渡たればどうなるか。


買うのは投資ファンドなので、いずれ切り売りされるのは避けられない。


原子力部門が中国、ロシア、韓国など、日本と利害対立する国の企業に売却されたとしたら、恐ろしいことです。


原発の廃炉作業や再稼働への影響、さらに安全保障を考えると、それだけは避けねばなりません。


買われてからでは、もうどうしようもないのです。外資100%に日本の影響は及びません。


日本政府の毅然とした対応を強く望みます。