【米国インフレ】年内は益々進むと予想します
バイデン政権の行き過ぎたバラマキとFRBの雇用最優先のハト派的金融政策の結果でしょうか。
昨夜発表の米国CPIは市場予想をはるかに上回る、前年比6.2%もの上昇。
なんと31年ぶりの高さということです。
米国株はショックに見舞われ、NASDAQは一時2%を超える下落となりました。終値は1.66%とやや買い戻されています。
これから冬に向けてエネルギー価格が下がる要素は乏しく、アメリカはクリスマス休暇の消費が非常に盛んな国なので、インフレ圧力は一層高まるでしょう。
CPIの発表は今年あと1回だけですが、これがさらに市場予測を上回るような高水準になれば、早期利上げ観測が強まり、長期債は大きく売られ、年末の思わぬ株価下落に見舞われるかもしれません。
下手をすれば、今年のS&P500は4400、4500レベルで終わるということも有り得ます。
NASDAQはこれ以上に下がるということです。
クリスマス、正月前に不吉な予想で恐縮です。
それでも1年前に比較すれば大幅高。
十年以上の後の投資パフォーマンスが重要な米国株長期投資ならば、下落はむしろ良い買い場にすぎません。
これからも米国経済の活力と健全さが維持されるという前提ならば。
米国長期債利回りが急上昇し、また大幅円安となっています。円ベースなら米国株安の影響は緩和されるので、買い増しはどこまで有利か難しいところではあります。
とにかく、少々下がろうと上がろうと、無理せずマイペースで投資を続け狼狽売りは絶対しないこと。
そしてコロナが大方は去ったクリスマス、お正月を存分に楽しみましょう。
投資は自己責任です。