昨夜に発表された米国の経済指標が悪かったようです。

新築住宅販売件数　51.1万戸（予測 57.5万戸、前回 59.0万戸）
アメリカの場合、新築住宅は僅かなのですが、資材の高騰と金利上昇の影響を諸に受けて事前予測を大きく下回る不調

製造業PMI：51.3（予測：52.0　前回：52.2）
サービス業PMI：44.1（予測：50.1　前回：47.3）
製造業は何とか50を超えていますが、サービス業は44.1と相当悪い。人件費高騰の影響が大きく、需要が相当冷え込んでいる証拠

ポジティブな見方をするなら、金利引き上げ、QE縮小からQTへの移行がそれなりに奏功して需要が減退し、インフレの芽を確実に摘んでいると捉えることもできます。

一般に金融引締めの効果は即効性というより、じわりと緩効性のあるもの。少しづつでも需要が治まり、インフレが着実に落ち着けば成功ではないでしょうか。

ところでQTは現状、当初想定していたMAX値の半分程度の執行率でしかないようです。９月から大幅にQTが増額されることになっていますが、実際のところどれほど執行されるのか、金利だけでなく注目したい点です。パウエルさんこのことについて何かメッセージ発するでしょうか。

昨日はこのように経済指標が悪かったにも拘わらず長期金利は上がっています。原油価格も不気味に上がってきました。株価も弱含み。

やはり今週末のジャクソンホール待ち、PCEデフレーター発表を見ないと動きづらいということでしょうか。

やきもきする展開ですね。

投資は自己責任で。