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【日銀】まだまだ円安

すでにご存じの通り、日銀さんより一足早いクリスマスのサプライズプレゼント?がありました。これでドル円レートは130円台前半まで急伸。


このところ落ち着いていたとはいえ、円安基調だったのが戻してよかったと思います。為替レートが短期間で極端に振れるのは経済に悪影響です。去年の今頃は1ドル110円台でした、その前も数年間は概ね100円から120円あたりで推移していました。コロナの前はそれでも海外から大挙して観光客が来ていたのです。この程度の為替レートでも日本は安い!のです。


それだけ日本の経済力が衰え、物価が下がっているということです。130円くらいで円安などと騒ぐ必要はありません。


日銀のような中央銀行によるYCCは本来禁じ手です。債券利回りは市場が決めるのです。これが資本主義社会における金融市場というもの。YCCは緊急避難的に行われるもので、延々とやるものではありません。


それでも病み上がりの人にいきなり全力疾走させるわけにもいきませんから、徐々にリハビリして健康体に戻すしかありません。その点で今回の日銀のアクションはまあ妥当であったと考えます。




と、ここまで書いてきて、気になる記事を見つけました。著名金融アナリストの久保田博幸氏が指摘されていますが、日銀は今回、国債買入れ額(枠)を大幅に増額することも同時決定したのです。長期国債買入れで、従来の月間7.3兆円から9兆円程度に増額。


さらに驚くことに、2年国債と5年国債、そして20年国債の指し値オペをオファーし無制限の国債買入を2年と5年、そして20年にも拡大させ、2年を0.020%、5年を0.170%、20年を1.245%で買入金額に制限を設けず指し値オペがオファーされたというのです。




嘘でしょう。理解できません。これではむしろ日銀による国債市場の介入強化です。


もう日本は中国並みに、国が金融市場を歪めにかかっているのかと不信感を持ちます。


私は債券のプロではないので、今回の日銀のスタンスについて真意、意義を全部理解できているわけではありませんが、常識的に考えて違和感しかありません。


世界から日本の資本市場はどのように見られるのか、心配になります。