注目の3月PCEデフレーターが発表されました。あまりよくない結果に。特にコアの方は前月比、前年比ともに予想を上回りました。

インフレ高止まりとまでは言いたくありませんが、順調に下落しているとも言い難いでしょう。

これで来週のFOMCで0.25%利上げは決定というだけではなく、その次の６月のFOMCの利上げすら心配しなければいけない状況です。

少なくともこれではパウエル議長も、５月で一旦利上げはお休みして様子を見ましょうなどとは言えないと思います。

利下げなんぞはいつのことやら。

それでもなぜか株式市場は強気で続伸。３指数は年初来高値に近づき、VIXは16まで低下。

ちょっと過熱気味な気がします。

日本では逆に利上げどころかYCCすらずっと先になりそうです。植田総裁は真っ当な学者ですから、YCCを平時に継続する弊害はよく認識されているのですが、それを撤回できないのは、日本経済が今も非常時なのか、政府の圧力かのどちらか。

どっちも有るのかもしれません。日本経済の基礎体力はそれだけ弱り切っていて、生命維持装置を外せないのでしょうか。

私は違う意見です。むしろ少し厳しめに北風に当てた方が良いと思うのですけどね。

米国の引き締め継続と日本の異次元緩和維持の結果、これから円安が長引きそうです。

日本人は貧しくなるばかり、海外旅行は益々贅沢になります。

投資は自己責任です。