FOMC無事終了なのに株価下落
注目の5月FOMCは無事に終了したといえるのではないでしょうか。
なぜ「無事」か
1.将来の利上げに対する文言が変更となり、次回利上げが所与ではなくなった
2.あらためて米国の銀行システムは健全で柔軟な回復力(sound and resilient)を保持していることを明言した→だから利上げが出来た
という点に集約されると思います。にもかかわらず今日は米国株続落。長期金利は下がっていたにもかかわらず。
リスクオフですか?
朝一で思わず声が出てしまいました。
いろいろと調べてみると、パウエルさんの記者会見で、利上げ打ち止めについて何ら話し合いが無かったことが嫌気されたのが原因らしいのですが、どうも腑に落ちませんね。
やはり、債務上限問題が解決していないこと、一部地銀の株が売られて不安が収まっていないことなど、リスク回避の雰囲気が強いのだと思います。
債券市場は株式市場より慎重で正直です。
株価下落といっても、暴落ではありません。
ISM製造業、非製造業指数ともに事前予想を上振れし、景気は底割れしていないことがわかりました。ADP雇用統計は当てにはならないものの、雇用者激増ということ。
米国経済は概ね順調と言えるでしょう。
投資は自己責任です。
道端の雑草が朝露に洗われていました