【米国株続伸】益々わからない
昨日は先月の雇用統計が発表されました。
驚くべきことに、これだけの金融引き締めが急激になされているにもかかわらず、失業率は上がるどころか低下し、史上最低レベル。
時給も上がっているのです。
労働需給は依然として非常にタイトで、労働市場は過熱気味ということが明らかになってしまいました。
先日発表のあったISM製造業・ISM非製造業の両指数も市場予想を上回り、数字が前月より改善すらしていたのです。
少し前のブログで1~3月期の米国実質GDPの伸びが低く、インフレは収まっていないのに、経済は減速してスタグフレーションの傾向が出ていると書きましたが、直近の状況を見るとそうではないようです。
銀行の経営不安や商業用不動産市場の不調、IT企業の大規模レイオフのニュースなど、悲観的と思いがちですが、蓋を開けてみれば、米国全体のマクロな経済は、まあ好調を維持していると言わざるを得ない。
益々わからなくなってきました。これだけ金利を急速に上げて、金融市場から資金を引き揚げ(QT)しているのに。
恐らく財政が寄与しているのでしょう。バイデン政権はIT、環境、生活支援、等々の大型予算を通してきました。大盤振る舞いが奏功しているのか。
インフレはそう簡単に収まりそうもません。6月は利上げせず、秋にも利下げがあると市場(FEDウォッチ)は折り込んでいるそうですが、とても無理と思います。
投資は自己責任です。