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【米国株】CPIは無事通過したけれど

注目の米国6月CPI。以下の通り麗しき結果に狂喜乱舞、株上昇、円高で喜色満面でしょうか。


・6月米国CPI
総合:前年比+3.0%(予想:+3.1%、5月:+4.0%)
コア:前年比+4.8%(予想:+5.0%、5月:+5.3%)
総合:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)
コア:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.4%)


全て事前予想を下回る結果なので、ことさらインフレが収まっているいう印象が強いものでした。


しかしながら、詳細に見ていくと懸念点もあります。


・総合の前月比ではインフレ率がわずかだが上昇している
・FRBが最も重視しているとみられる、コアの前年比は依然4.8%と高い


このところのエネルギー価格の落ち着きを背景に、総合が示す全体のインフレ率は着実に下がり、3%という目標まであと少しというところまできました。


一方でコアのインフレは未だ十分に下がったとはいえません。賃金は依然高止まりしており、住宅市場も好調が伝えられています。


ここでインフレ退治に手を抜いて、もし運悪くエネルギー価格が高騰すれば、元の木阿弥。FRBは十分認識しているので、今月のFOMCでの0.25ポイント利上げは確定でしょう。


次回の9月は順調にコアインフレが下落していれば見送りが期待できます。


その次の11月もさらにコアインフレ低下なら、今回の金融引き締めは終了。これ以上の利上げは考えられませんが、万一高止まりしていたら、パウエル議長が言っている通り、年内もう一回の利上げが無いとは言えないと思います。




インフレ退治の勝利宣言は時期尚早。冷静に状況を見守ってゆきます。


投資は自己責任です。