FOMC、ECBはこれといったサプライズは無く、無事通過しましたが。

世界を一瞬ではあるものの一気にクールダウンしたのは、予想していなかった日銀。

YCC（イールドカーブコントロール）を弄ってきたのです。

市場はびっくり、日銀がいよいよ金融引き締めに舵を切ったかと、急速な円高が進んだものの、一夜明けて冷静に見てみれば、原則としてYCCは今の水準0.5%を維持。異次元緩和を粘り強く続けることで特段の変化は当面無いということなのか、また円安に逆戻りしてしまいました。

そもそも日本のイールドカーブは今、比較的きれいな右肩上がり。一時の日銀がコントロールする１０年債だけが折曲がった歪さは無いので、仮にYCC撤廃したとしても大きな影響は無かったでしょう。

しばらくは円安が続きそうです。本格的に円高に戻るのは、FRBが利上げストップし、利下げが視野に入ってからでしょうか。

今週、一番注目していたのが米国PCE。特にコアPCEはFRBがインフレ指標として最も注視しているもの。これまで高止まりが続き、それがFRBのタカ派姿勢を強めていました。

そして今回の結果は、事前予想、前月からも大きく下回る年率4.1%と大きく改善！

米国株はこれを好感し、今朝の爆上げにつながりました。

夏の山場は無事越えました。

夏休み本番です。酷暑のなか熱中症にだけはならずに、存分に楽しみましょう。

米国株に投資してきた人は、お財布にも余裕があるはず。せいぜい経済に貢献しましょう。

投資は自己責任です。