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【碧桂園】中国バブル完全崩壊で世界インフレ終了か【恒大】

お盆のど真ん中に台風が直撃。どこにも出かけることができません。近所のコンビニに行くのも躊躇します。文字通り嵐が過ぎるのを待つしかないです。


皆さまのお住まいの地域はいかがでしょうか。せっかくのお休みで悔しいですけど、どうか安全第一でお過ごしください。




ところで、嵐が吹き荒れて、去るどころか益々激しさを増しているのが、中国の不動産市場。


もう何年もゾンビ状態で大きすぎて潰すに潰せない恒大さんに続いて、最近紙面を賑わせているのが、碧桂園という日本庭園かホテル(八芳園、箱根小涌園)のような名前の不動産屋。ちなみに英語名はカントリーガーデンホールディングという平凡な社名。


昨年末時点の負債総額が約28兆円、約1兆円の社債がデフォルト寸前と報道されています。
恒大の4倍も不動産プロジェクトを有する中国最大のデベロッパー。


悲惨な状況ですね。日本でいえば三菱地所と三井不動産が揃って経営危機というのに等しい。それ以下の不動産会社が無事なはずもない。


中国の不動産市場は壊滅、バブル崩壊。




これはそもそも習近平が望んだことです。コロナにもかかわらず不動産バブルを潰す政策を連発。中国の不動産需要のうちの投機的需要を徹底的に潰しました。


不動産に対する需要は大きく分けて実需(住むため)と投機的需要(金融商品のように値上がり益狙い)があります。


習近平は筋金入りの共産主義者。資本家が不動産バブルで儲けて、一般国民が不動産を取得できないことは許せない。不動産投機を無くせば、価格は下落して庶民にも手が届く。


なんと国民思いの指導者でしょう(笑)。


本音のところは不動産業界のバックに居る政敵粛清のためとはいえ、習近平の狙い通り不動産業界は壊滅状態、価格も下がりました。


それで万歳、庶民皆がマイホームに手が届く。なら良かったのですが、全くそうではない。


習近平は真っ当な経済学を勉強してなかったのですね。不動産開発に大きく依存している中国経済は大不況に突入。大卒者の4割は就職できないという、日本の就職氷河期以上の惨状。


結果は、マンションは値下げしても買い手がつかない。


中国経済全体にデフレが蔓延。世界で唯一利下げするほど経済大不況。


というのが現在地でしょう。





なんだかんだ言っても中国はアメリカに次ぐ経済大国。中国の不況は世界経済のデフレ要因となります。


世界経済はインフレ対策に難儀しています。景気も概ね良い。中国のデフレは少なくとも短期的にはインフレを冷やす効果があって、歓迎なのではないでしょうか。


長期的には中国の経済不調は世界的リセッション要因として懸念されるところです。




最近調子の良いインドがそのうち、中国に代わって世界経済を引っ張ってくれれば良いですね。


投資は自己責任です。