【破産申請】どうなる恒大
中国の不動産大手がアメリカで破産申請したニュースが飛び込んできました。もう何処の金融機関も助けてくれないで進退窮まった挙げ句です。無いものは無い。お金は返せませんから法的スキームの下で処理しましょ。
単純に言ってしまえば、そういうことだと思います。
問題はこれからどうなるか。
恒大に融資していた金融機関は巨額の債権が不良化。一部は経営に行き詰まるでしょう。不良債権処理でクレジットクランチも起こります。
恐らく中国金融当局は資本注入と合併など業界再編で金融危機だけは必死で回避するはずです。
恒大グループは焼け野原、サプライヤーや顧客も大損害を被るでしょうが、習近平は大半を見殺しするんじゃないかと思います。バブルに踊った資本家達が悪い。
頃合いを見て恒大を国有化して、残余資産を二束三文で手に入れるのではないでしょうか。
多分、恒大破綻処理は、これからも続く大型倒産処理のモデルケースになると思われます。
基本スタンスとして、一丁目一番地は国営金融機関の破綻回避、金融恐慌だけは起こさない事。
その他事業者は国有企業の草狩り場。中国共産党、習近平一派に利権化される。
そんな方向で進むと予想します。
それでも中国の長期の景気悪化とデフレは避けられないでしょうね。
投資は自己責任です。