【PCE】インフレの怖さ、侮るなかれ
昨夜は注目の9月度、PCEデフレーターの発表でした。FRBが金融政策を決定するのに最も重視するインフレ指標です。
結果は概ね事前予想通りという評価が多い様で、株価も大きく振れず、市場の利上げ予想確率が顕著に高まったわけでもない。
けれど私が1つ懸念しているのは、前月比コアPCEが予想を上回り上昇したこと。
8月の0.1%から0.3%に伸びが加速してしまいました。
消費が依然堅調なのは言うまでもありません。
これだけ利上げして引き締めてもなお消費が盛り上がる。
米国経済凄い!
と、素直に喜んで良いものか?
確かにそういった面も有るかも知れませんが、一方でアメリカの消費者は無理してでも焦って、消費している可能性もあります。
それは多くの米国民がインフレは続くと思っているから。これは「インフレ期待」と呼ばれるもので、これが過ぎると消費が亢進し、インフレが止まらなくなるのです。
消費者物価高騰は続くので賃上げ圧力は収まりません。
インフレの火が消せない状況。FRBは一層の引き締めをせざるを得ない。なのにバイデン政権は財政拡大を止めない。
行き着く先は、悪夢のスタグフレーション。
デフレは勿論怖いですが、インフレを放置するのも同様に恐ろしい。
一昨年前、インフレを甘くみたツケをこれから払わされる可能性はゼロでは無い。。。
ただし、10月からはスチューデントローンの支払い再開や貯蓄の枯渇の影響で、消費は急速に落ち込むという見立てもあります。
そうなれば急激に景気は落ち込み、インフレも低下するかもしれません。
注視したいと思います。
投資は自己責任です