円高の限界
一時は1ドル150円を超えてどこまで行くか懸念された円安も、アメリカのインフレ収束による金利低下で徐々に円高方向。
恐らく、絶対とはいえないものの、当面150円代に下落する懸念は去ったと思います。
ならば次の視点は円高がどこまで進むのか?
為替相場は金利差に大きく左右され、日銀が利上げ方向にあり、FRBは利上げストップから来年は利下げが視野に入っているので、現在より円高になる可能性は高いでしょう。
一方で為替レートは金利差だけでは無く、為替取引の実需によっても変動します。
為替については、日本で最も評価の高いアナリストである、みずほの唐鎌氏によれば、
1. 経常収支は大幅に黒字であっても、その大半は日系企業現地会社に留まり、円転される訳では無いので、経常収支の数字ほどには円高に寄与しない
2. アップル、グーグル、アマゾン、ネットフリックス等、日本のサービス収支は巨額の赤字が続き寧ろ拡大傾向。インバウンドの黒字などで補えるレベルではない
更に原発稼働が遅れており、当面はハイレベルの燃費輸入が続く
3. したがって、為替の実需に目を向ければ、円の実需において昔(10年以上前)の強さは無く、円高は限定的。
と言う見解に個人的には注目していて、おそらく合っているのではと思います。
来年は円高傾向でも、以前の様に1ドル100円を切る円高ではなく、マイルド円高、せいぜい110〜120円までが限界、むしろもっと円安水準で留まる可能性が高いと予想しています。
新NISAへの投資には円高の方がいい。
投資は自己責任です。
晩秋かと思えば、
あっと言う間に冬間近