【新NISA】(1)オルカン or S&P500だけで本当に大丈夫?
新NISA投資の最適解はオルカン(全世界株式インデックス投信)または 米国株 S&P500インデックス投信にひたすら投資して放置。
これが今や一般的、常識化、デフォルトになっており、その通りにされている方も多いと思われます。
長期的な期待利回りでは、過去からの検証においても、株式インデックスに優位性が有るのは事実ですし、投資の神様ウォーレンバフェットは、家族への遺言としてS&P500インデックスに9割、米国債に1割、アセットアロケートする様に書き残しているそうです。
未来はわかりませんが、特にスキルを要する訳でもなく、誰でも再現性の高い投資方法として、妥当だとは言えると思います。
けれど私は、そうとばかりも言えないケースだってあるのでは?という問題意識を持っています。
一つめは、何十年に亘る長期投資ですから、その間には、暴落や長期停滞があるという常識的判断と前提のもと、そのようなときにドルコスト平均法で有利に積立て、将来大きな利益を得られるというのは道理であっても、何割かの人は耐えられなくなって脱落することは避けられ無い事。
せっかくの素晴らしいアセットへの投資を止めてしまっては、新NISAの恩恵が受けられず、資産形成も出来ずに終わります。
いくらガチホだと分かっていても、経済的、メンタル的にギブアップしてしまえば元も子もないのですが、プロスペクト理論にもある様に、人は損失回避傾向にあるもの。
特に日本人は国民性として用心深く、リスクを嫌う人も多いので注意が必要でしょう。
二つめは、シニアの方の場合、運悪く取り崩しに長期暴落が重なってしまうと、老後の資金計画が大きく狂う事。
あてにしていた新NISAの投資資産が大幅に減ってしまったら、非常に困難な状況に追い込まれてしまいます。
若ければ株価復活まで余裕はあり、何年か我慢すれば良いですが、シニアの場合は衰えと寿命で持ち時間は限られています。
最悪の場合は老後の生活が根底から覆りかねません。
オルカン or S&P500にフルインベストメントは合理的なようで、100%の人に当てはまる保証は無い、落とし穴もあるとすれば、それを回避して、新NISAの恩恵を享受する方策は無いものか?
次回以降のブログで考察してみたいと思います。
投資は自己責任です