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【新NISA】(2)オルカン or S&P500だけで本当に大丈夫?


昨日の続きです。


詳しくは上掲のブログを見て頂ければと思いますが、ザッと要点を書くと。


オルカンやS&P500の株式オンリーインデックス投信だけに投資すると値動きが激しく、暴落時にメンタルをやられて、せっかくの新NISAから脱落する人がいるのではないか。


シニアの方等は暴落が長引くと、最悪の場合老後の資金計画に支障になりかねないのではないか。


この様に問題提起いたしました。





これらの問題について最もシンプルな対処法は、アセットアロケーションにおいて、現金(元本保証の預金を含む)の割合を高める事です。


これは故、山崎元さんもお薦めされていて、管理がとても簡単という利点があります。


具体例としてはカウチポテト投資法。


株式インデックスのようなハイリスク資産を半分、現金を半分、定期的にリバランスするだけで、誰でもソファーでポテトチップスをつまみ食いテレビを観ながら、リラックスして心配無用で投資出来るというもの。


誰でも簡単に出来て、仮に株価が下がっても半分は現金だから、そんなに悩まなくて良い。下がっただけ、リバランスで安く買い増しさえ出来る!


確かに良い手と思います。個人のリスク許容度に応じてリスク資産の割合を増やしたり減らす事も簡単。


例えば、100から自分の年齢を引いた割合に株式投資をキープするというのもありますね。


私も以前はそうするつもりでしたし、今でも完全に否定する訳でも無いのですが、今の日本に於いてはデメリットも有ると考えています。





理由は円の価値の継続的低下、すなわちインフレです。


デフレの時代なら多く現金を持っていても、物価が下落もしくは停滞しているのだから、最低限実質的価値は保たれます。


しかし今はインフレ。現金の実質的価値は着実に減っていくのです。今年1万円で買えたものが来年は買えなくなる。


それでもインフレ率と同じだけ預金金利が有れば問題ありません。


けれど日本国の財政は超低金利に依存していて、大幅利上げに耐えられ無いと言われます。


中小企業、家計のローンも超低金利が継続する前提になっていて、利上げには激しい抵抗が予想されます。


日本はこれからインフレがいくら続こうと、「十分な」利上げは出来ない脆弱な経済力しか無いのです。


銀行の預金金利がインフレに勝つ事は当面、恐らく半永久的に(言い過ぎか?)無い可能性が高いです。


これにはさらに厄介な副作用があって、円の金利が低いのは円安要因になること。


日本は大半のエネルギーと食料を輸入に依存していて、円安はインフレに直結するのです。


先日、政府の発表で日本人の実質賃金が20ヶ月連続低下しているという報道がありました。


結構お給料は上がっているのに実際は20ヶ月連続で労働収入だけなら日本人は貧乏に成り続けています。


インフレ恐るべし。


日本人は現金を持っているだけの危険性にもっと気づくべきではないでしょうか。


長くなったので今日はここまで。


次回は、ならばどうすれば良いのか、リスクを減らし新NISAをより有効活用する可能性について、個人的意見を書かせていただきたいと思います。




投資は自己責任です