毎日積み立て生活

eMAXIS Slim 米国株式 S&P500の毎日積み立て始めました。since July 2019

なぜ私は為替レートにこだわるか

私はFXを一切やらないし、このブログは米国株インデックス投資をメインテーマとしているので、為替の動きは関係無い、とまでは言わなくても、為替は無視してドルコスト平均法積立が王道なので、


あまり為替は気にし過ぎない、というのが正当なスタンスですし、そういった観点からは正しいと考えています。


それにしては、弊ブログで頻繁に為替レートについて頻繁に書いています。


その理由というのは、日本円の実力がこのところ急激に劣化しているからです。




円の実力を客観的に示す、実質実効為替レートは円が固定相場だった頃の水準までに下落しています。


それは1ドルが360円の時代。舶来品は高級品、海外旅行は庶民の夢。


時代が違うとはいえ、今の日本はその頃の感覚に近づいていると思います。




国力というのは、その国の通貨によって測られる側面が有ります。


ジンバブエや北朝鮮通貨は自国民さえ信用しておらず、誰も欲しがりません。


そこまで悪くはなくとも、経済運営に失敗しているトルコやアルゼンチン等の通貨は急激に下落しています。


一方で、イギリスポンドは国際的地位の低下と共に、ゆっくり価値を下落させてきましたが、それでもポンドは国際通貨の地位と信頼を保ってはいます。言わばソフトランディングに今のところは成功しています。





日本円は高度経済成長と共に、徐々に価値が高まり、少なくとも2010年辺りまでは、何とかこれを保ってきました。


その頃、円高でデフレが嵩じてアベノミクス円安に是正したのは良かったのですが、実質的にアベノミクスが終わった昨今も円は不気味な下落を続けています。


円がポンドの様に徐々に衰え、ソフトランディングするのは、ある程度しかたないです。


でも最近の為替の動きを観ていると、円はむしろトルコリラに似てきているのではないか、と心配が拭えません。


日本の経常黒字は健在でも、キャッシュフローベースでは円買いが限定的な事が知られるようになりました。


海外資産は現地で大半が再投資されるからです。


反面、GAFAM等の海外プラットフォーマーへの資金流出は増える一方。


貿易収支は慢性的赤字が定着し続けています。


当面は円安にどこかで歯止めがかかる、米国金融緩和につれて徐々に円高方向に向かうと思いますが、もう少し長期的な展望では、円のトルコリラ化が冗談では無くなると危惧しているというのが、現時点の正直なところです。


円の命運は、日本企業が昔の様に真の国際競争力を取り戻すか否かです。


楽観は出来ないです。



投資は自己責任です


株価は絶好調ですね。それを祝うかのように庭のスイセンが満開。チューリップバブルはあってもスイセンバブルは聞いた事が無いから大丈夫か?


水仙は別名ナルキッソス、池を覗き込むように咲く姿が神話の自己愛美少年ナルキッソスのようだと名付けられた。 水仙の花言葉は「うぬぼれ」。


本当に大丈夫か?