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次期アメリカ大統領選は副大統領選

アメリカの大手調査会社のラムスセン社のバイデン候補に関する或る世論調査が波紋を広げているようです。


ちなみにラスムセン社はアメリカの世論調査機関の最大手の1つ、大統領の支持率調査を毎日、実施している唯一の会社で2016年の大統領選でも世論の動向を最も正しく伝えたということで、それなりに信用出来る調査のようです。




バイデン候補は御年77歳。日本で言えば後期高齢者を過ぎ、任期中に80歳を越えることから、健康問題が取りざたされています。とりわけ氏の認知症疑惑は幾多の妄言、失言から根強いものがあり、今回の「あなたはバイデン候補が認知症と思いますか?」につながったようです。


このアンケートは6月25日から28日にかけて全米約1000人の有権者を対象に実施されたということなので、時期、サンプル数共に世論調査として現状を表すに妥当なものでしょう。




結果は「そう思う」と答えた人が全体の38%。「そうは思わない」が48%、「わからない」が14%。



これだけなら、特に驚きもしません。共和党支持者なら皆、バイデン=認知症を強調したいはずです。




問題は民主党支持層では全体の20%、無党派層でも30%もの人がバイデン氏が認知症と思っていること。民主党の支持者ですら5人に1人、無党派層は3人に1人弱がバイデンさんは認知症と疑っているのです。




これからの選挙戦でバイデン氏がこの疑惑を払拭できるだけのパフォーマンスを示せれば良いですが、衆人監視でライブ映像が逐一記録・拡散される昨今では、編集と演出だけでは逃げ切れません。認知症疑惑がさらに強まる可能性は低くはないでしょう。




ただこれで民主党支持者がトランプさんに投票するから危機というのではなく。問題は大統領選の鍵を握る無党派層。認知症に限らず高齢のバイデン氏の健康、職務遂行能力が疑われれば彼らは支持を躊躇うからです




そこで、キーとなるのは副大統領候補。副大統領は大統領がもしも!の場合には大統領に就任するだけでなく、上院議長でもあり大統領を強力にサポートすることも可能。実際、トランプ大統領と対照的キャラクターでトランプ政権に安心感を与えるペンス副大統領の存在感は光っています。




有権者が民主党副大統領候補を大統領としても十分職務に値すると評価すれば、バイデン氏が少々不安でも、トランプはもう御免だという票を集めバイデン大統領が現実味を帯びるはずです。




ならば民主党副大統領候補は誰か?8月中には決めるとバイデン氏は言ったそうですが、それより遥か前の今年3月、そのバイデンさんは「副大統領は女子に決めた。」と言ってしまったのです。何でまたこんな時期に自分の選択肢を狭める発言をわざわざしたのか?やっぱりバイデン爺さん相当ボケてるんじゃと思ったのは私だけでしょうか。


一般受けすると思ったのかもしれませんが、副大統領は選挙で勝てる、もっと言えば激戦州(スイングステート)で有利な人を選ぶべきで、それが女性とは限らないのです。その当時、いや今でさえ決め手となるような女性候補がいないのに。




話を元に戻して、女性限定民主党副大統領候補に、万一の時に大統領として託せる人はいるのでしょうか?



知名度と大統領としての資質という点では、民主党大統領候補としてバイデン氏と争ったエリザベス ウォーレン上院議員、カマラ ハリス上院議員です。この二人は安定感を評価されるでしょう。ただウォーレンさんは左よりで白人エリート。選挙に強いかどうかはわかりません。ハリスさんはプエルトリコ/インドルーツ。マイノリティということで上手く人気に乗ればというのがせいぜい。



彼女ら以外にもエイミー クロブシャー、タミー ダックワース、ケイシャ ボトムス等々名前が挙がっており、本命はわかりません。ただ彼女らが万一の場合の代打大統領として、国民が認めるか?といえばどうかなとは思います。



個人的にこの中で面白いと思うのはタミー ダックワースで、彼女はタイ系アメリカ人。元軍人で戦場で負傷、両足が不自由ながら軍に復帰し、下院議員も勤めた話題の人。女性でマイノリティ、しかも国にために犠牲になった真の愛国者。アメリカ人には受けそうで、トランプさんとは真逆のキャラでトランプ刺客として大化けするかもしれません。



いずれにせよ、今回の大統領選は大統領候補がいずれも高齢者で、いろいろと問題ありの人。副大統領候補がカギを握ることは間違いないでしょう。



米国株式の運命も次期副大統領が左右するのかもしれません。