弊ブログでも過去に書いたと思いますが、アメリカ現地１月５日にジョージア州の上院議員選挙が行われます。

これは異例なもので、同州の上院議員２名が同時に選出されるものです。

上院議員は各州２名。

普通は１名づつ再選され、直近では昨年の大統領選挙の際に同時に行われた選挙で選出されるはずでしたが、僅差で再選挙となりました。

もう１名は補欠選挙です。

今回は再選挙と補欠選挙が同時に行われることになります。

なぜ注目の選挙？

ジョージア州は南部で従来共和党の強固な地盤。

しかし、ステイシーエイブラムス氏などの活動により、最近は民主党、とりわけ多数の黒人層がこれを覆す勢力となっています。

今回のジョージア州上院選挙で共和党が２名、もしくは１名でも獲得すれば、共和党は民主党政権が打ち出す左派的、過激な政策を確実にブロック可能です。

なぜならば上院で共和党がマジョリティとなるから。

しかし民主党が２名とも獲ってしまえば、上院は民主、共和同数となり決選投票では上院議長でもあるハリス副大統領がキャスティングヴォートを握り、民主党の推す政策がそのまま通ってしまいます。

次期バイデン政権の布陣は民主党左派を巧妙に外してはいるものの、党内左派の発言力は増すばかりで、上下両院民主党が支配してしまえば、左派社会主義者の「とんでも政策」がごり押しされ、通らない保証はありません。

企業や富裕層、キャピタルゲインへの重税、過度な環境規制による企業活動の制限、高コスト化、過度なバラマキ政策による悪性インフレ、ドル安等々。

米国株投資家にとっては悪夢のような事態にならないとも限らないのです。

個人的見解です。投資は自己責任でお願いします。