【安心】長期金利が無限に上がるわけではない
米国株式市場は、米国長期債券市場の動向に左右されます。特に最近は長期金利の上昇につれて、値がさハイテク高PER株を中心に金利上昇に対して神経質な値動きになっています。
これから景気回復が本格化するにつれ、どこまで金利が上がってくるのか気になるところです。
でもS&P500や米国株全体のインデックス投資に限ってということなら、長期的には全く気にする必要はないと思います。
最悪、今後数年の間に金利がオーバーシュートし、株価が低迷したとしても、それはドルコスト平均法長期投資の視点で言えば、最良の買い場ということです。10年以上、20、30年のスパンでいえば、米国株価は右肩上がりであることが、高い確率で期待できるわけですから、心配は不要です。(米国経済・株価右肩上がりが無いと思う方は、米国株長期投資はしないでしょう)
さらに米国長期金利に影響の大きい米国債マーケットは規模が大きく、国際的に取引されています。中国、台湾、日本など経常収支の恒常的黒字国は、膨大な米国債投資をしています。
米国債の利回りが上昇し価格が下がれば、それは投資のチャンスに外ならず、こういった国々の公的機関のみならず民間の機関投資家からいずれ買いが入ることは言うまでもありません。
米国債は地球規模で市場メカニズムの働く、おそらく世界で最も厚みと流動性のある市場に支えられている金融商品ということができます。
アメリカの経済運営が長期的に健全でドルという基軸通貨の信認が維持される限り、米国債が暴落し紙切れになることはない。つまり米国金利は妥当な範囲に留まると言えるのです。
失礼な言い方で申し訳ないですが、ギリシャやポルトガルのような国の国債とは「ものが違う」のです
したがって、米国の金利が途方もなく上がり、米国株が暴落し続けることはあり得ないという結論になります。
安心です。
とはいえ投資は自己責任でお願いします。