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そんな馬鹿な事が有る?老後2000万円不足問題が55万円不足まで激減!

ネット記事を見て驚きました。


以前に世間を賑わせた年金だけでは老後2,000万円足りない問題が、今は何と老後55万円足りない問題に、大幅改善している!というのです。


一体どういうことかとその記事を読んで納得しました。


2,000万円不足の根拠:
2017年の家計調査年報(総務省)における高齢夫婦無職世帯の家計
実収入 209,198円/月
実支出 263,718円/月
収支差 -54,520円/月
老後を30年とした場合の不足額 約2,000万円


55万円不足の根拠:
2020年の家計調査年報(総務省)における高齢夫婦無職世帯の家計
実収入 257,763円
実支出 259,304円
収支差 -1,541円
老後を30年とした場合の不足額 約55万円


いったいどうなっているのか?


実収入については、去年は一人10万円の給付金があったので、夫婦で20万円。増加分の半分近くは説明できます。
しかし後半分は?です。無職世帯なので給与所得は無いはず。2017年から僅か3年で無職高齢者世帯の収入を月に2万円以上も押し上げた要因がわかりません。


恐らくですが、役所がよく使う姑息な手段、数字を舐めたというものかもしれません。数字を取る基準を変えたり、いくらでも「合法的」手段があるのは衆知の事実。


そうでなければ、この間資産価格が上がっているので、配当収入等増えたということでしょうか。それにしても多すぎますね。


実支出については、去年はコロナ禍で高齢者は特に外出を控えたので、大幅に減っているのは納得です。




さて、これらの数字から私たちはどう判断すればよいのでしょうか。


去年の数字は明らかに異常値。継続性の無い収入増と収入減が同時発生しているわけですから。


けれど何より思ったのは、騒がれた2,000万円不足問題の元になっている、総務省の数字自体に信頼性が無いとまで言いませんが、ある限られた条件下での数字ということ。


老後のライフスタイルは様々。


今の時代、日本人のライフスタイルは多様化しています。住居費、食費、娯楽費、等々、人によって必要と感じる額は大きく異なります。


さらにこれから公的年金支給額が増えるということは、どう楽観的に考えてもほぼ有り得ません。


究極的には人生全て自己責任。衰退の一途を辿る日本に大きく期待しても裏切られます。


自分自身で老後のライフスタイルを考えたうえで、必要金額を計算して備える。


それしか無いと思いました。




投資は自己責任です。