参議院選挙が終わりました。事前予想通り自民党の圧勝。

やや不調の公明党ではありましたが、与党は一層勢力を増したことになります。

これで公約の国民資産倍増計画なるものが信任され実現されるならば、我々投資家にとっては有難いことです。

しかし、そんな簡単なお話でしょうか。

そもそも株式投資をしてもいない岸田さんが、このような公約を掲げたのは、故安倍元首相を中心とする自民党良識派の巻き返しのおかげ。

財務省傀儡の宏池会内閣である岸田政権から出てくるものではありません。

もちろん岸田さんは安倍さんが亡くなったからといって、あからさまに政策転換をするほど愚かではありません。バックについている財務省も然り。

しかし、圧倒的権力を手中にした岸田首相はのらりくらりと、国民に分からないように財務省の意向に忠実な増税路線を進むことは間違いありません。

そのような動きを何とか身を挺して阻止してきた、安倍先生はもういらっしゃらないということに慄然とします。

国民資産倍増計画は絵にかいた餅どころか、「毒まんじゅう」になりかねません。

恐らく、つみたてNISAを少しだけ改善してお茶を濁し、その代わりの金融所得課税の大増税を目論んでいるはずです。

格差是正と財政再建とかいう美名の衣を着せ、厚化粧を施して。

本当に安倍さんの死去はどれほど国民にとって損失かと、日を追うごとに暗澹たる思いが募ります。

常識と良識ある自民党議員の皆様は、真に安倍元首相の遺志を受け継ぎ、財務省と対峙していただきたいと切に願います。