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【日本ピンチ】経常収支黒字が維持出来なくなるかも


今年8月の国際収支は589億円の黒字でした。


これだけだと、そうですかで済みそうです。


しかし実態は昨年同月より96.1%も減少し、比較可能な1985年以来、8月としては過去最小ということです。


原因は昨今の円安と資源価格高なのは言うまでもありません。


これにより貿易赤字は約2兆4900億円まで増加。




それでも最近貿易赤字は珍しくもないし、なんといっても日本は海外投資からの配当など、いわゆる「第一次所得収支」が潤沢なので、経常黒字は鉄板と思われています。


その期待通り、同月の第一次所得収支3兆3000億円あまりの黒字と、全期間で過去最大。




にもかかわらず、トータルでの経常収支がこれほどまで減少していることが問題なのです。


日本企業の退潮が続き、これからも海外投資先から順調に配当が入る保証はありません。


さらに、エネルギー価格は高止まりの様相も見せています。


日本が大幅な経常収支黒字を維持できなくなれば、徐々に日本の資本は失われてしまい、たとえば韓国の様に脆弱な経済構造となって、さらなる通貨の下落の懸念すらあります。




今日から観光目的での入国が大幅に緩和されました。


日本がこれまで通り経常収支黒字を維持するには、インバウンドで外国人に大量の外貨を落としてもらうことと、円安を生かして国内製造業が再生し貿易黒字を稼ぐことしかありません。


日本経済は相当追い込まれています。土俵際、崖っぷちです。


今、直ちに政界、官界、産業界が積極果敢な手を打たなければ、日本のピンチは救えないと思います。