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【米国インフレ】薬が効いてないんじゃないか

注目の9月度CPIが発表になりました。


恐ろしい結果でした。ブルームバーグを読むと “Horrible” (めっちゃ酷い)とありました。


そりゃそうです。コアCPI前年度比6.6%上昇というのは1982年以来の高水準だそうです。


40年も前ですよ。




FRBがインフレ退治の主治医であることは確か。その主治医の治療開始が絶望的に遅れたのが、これほどまでに酷いインフレの一因です。


しかし、FRBは後れを取り戻すべく異例ともいえる0.75ポイントの利上げを矢継ぎ早に実施し、QTにも取り組みました。


しかし一度悪化したインフレ病治療は困難を極めています。


ひょっとして薬が効いていないのではないか、という疑念が生まれています。




薬の量を増やすか、新薬が必要か?


FRBとしては薬の処方量を増やすしか手段はありません。利上げがなお続き、目標金利は来年5%を上回ってくることを覚悟した方がよさそうです。


それでも早急に確実にインフレ退治出来るかという確証は持てません。


新薬なら、増税で民間からお金を強制的に吸い上げるという方策があります。インフレ対策の両輪は金融政策と財政政策。


財政政策を担当するバイデン政権、財務省が思い切った緊縮財政に転じ、景気を冷やせば効果抜群のはず、ですが政治的にはほぼ不可能。




今回のインフレとの戦いは長く厳しくなりそうです。


米国株式市場も当面は激しい向かい風を受けるでしょう。


長期投資家は耐え忍ぶしかありません。永遠にこのような状況が続くことはないので、待つのみ。


そして今回の民主党政権とFRBの失策を記憶に留め、繰り返さないように監視するだけです。


まあ日本人の私には何も出来ないのですけれど。


投資は自己責任です。