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日銀金融政策決定会合が終わって

今週日本で最も注目された経済関連イベントは、日銀金融政策決定会合。開催後3日ほど経過し、落ち着いた様なので雑感を書きます。


結果的には黒田さんの意見が通って現状維持。一時はこれで円安になったものの、結局は手詰まり状況と黒田総裁退任による近い将来の政策変更を見透かされ、円レートは元通り、イールドカーブも大した改善せず。


ただ状況が急変して大混乱は起きてはいないので、黒田さんは無難に切り抜けた、逃げ切ったということでしょうか。


前任の白川さんは任期を1か月残して退任されました。黒田さんもこれを踏襲するなら、今回が花道ということになります。




黒田後どうなるか?は確定してはいないものの、高い確率で日銀プロパーの正統的中央銀行バンカーが就任するでしょうから、誰であれ今の異次元政策は修正されます。


人によってそれを性急にやるか、慎重にやるかの違いくらいしかないと思われます。生粋の日銀マンですから誰であれそんな手荒なことはしません。新総裁が剛腕振うに必須な、安倍さんのような強力な後ろ盾になる人も居ないし。


日本は40年ぶりのインフレと騒いでいます。最近は円高基調であり、エネルギー価格も落ち着いてきているので、おそらく今がピークでしょう。


賃上げがそれなりに進めばそれでも目標の2%程度のインフレは定着しそうです。ならば日銀としてもいきなりYCCを放棄して急速な円高とデフレを招くリスクは侵さず、ゆっくりとYCCの調整幅を広げて対処するでしょう。




そうしたとしても、売りに対抗するため日銀は国債を買い続けねばならず、国債市場の機能停止だとか、財政ファイナンスだとか批判が来そうです。


そこは今回の決定会合で、民間銀行の国債購入を支援する「共通担保資金供給オペの拡大」を打ち出し、民間銀行に国債を無理やり?買わせてお茶を濁す算段のようです。


国債の大半は国内で消化されていますから、それで何とかなるということなのでしょう。


今年のアメリカは金融引き締めの高位安定から、ひょっとして緩和へ。日本は緩やかに金融引き締めへということで、円高基調は続きそうです。


素人の個人的予想です。投資は自己責任で。