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【注目の新商品】eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス

三菱UFJ国際投信さんから、興味深い新商品が年明けに発売開始されました。


eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス


この新商品は何なのか?商品名を注意深く読めば概要がわかってきます。


S&P500とあるので、米国株S&P500に選ばれている企業の中から選定されているということは明白です。


インデックスということは、ファンドマネジャーが選んだアクティブファンドでは無い、何らかのルールに基づいて投資対象がシステマチックに選定されているということです。


そこでポイントとなるのは、クォリティ高配当という表現。ただの高配当株ではない。クオリティを兼ね備えた高配当株なのです。


まとめると、S&P500の中から、高配当というだけでなく、かつクオリティの高い企業を何らかの規則に基づいて選んだファンドということになります。




でもまだ釈然としませんね。クォリティって具体的に何?と思い調べると:

たとえば高配当株の中には、業績が悪くても無理して配当を続ける会社はあります。


そこで、自己資本を活用して高い収益が得られているか(自己資本利益率)、利益は出ていても事業からではなく、資産売却などから絞り出したものではないか(アクルール比率)、借金に依存し過ぎてはいないか(総負債比率)を総合して判定し、投資に適しているクオリティに達していると判定された企業が選ばれているということです。




eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスは、どのような業界・企業が何社選定されているかについては公表されています。
https://emaxis.jp/pdf/geppou/254479/254479_202301.pdf


S&P500やNASDAQ100の上位企業、GAFAMなどとは全く異なる企業が多いようです。組み入れ比率も時価総額の加重平均ではなく、均等割なのも特徴です。




最後に、本ファンドのタイトルがeMAXISということで、eMAXIS Slimではないところに注目です。これは必ずしも低コストだけを追求したシンプルなインデックスではなく、アクティブではないけど、工夫を加えコストをかけた商品だとわかります。




個人的にはなかなか面白いファンドだなというのが第一印象です。S&P500やNASDAQ100インデックスを中心の投資家にとっては、組み入れられている企業のウェイトが大きく異なるので、分散効果が期待できるかもしれません。


例えば高金利でハイテクグロースが不調な時でも、eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスは善戦する可能性があると思います。


さらにクォリティを重視して選定されるので、不況耐性も強いでしょう。


このファンドは未だ設定されて1か月少々なので、パフォーマンスがどうなるか、本当に長期積立投資にマッチしたものか、もう少し時間が経過しないとわかりませんが、今後とも動向をウォッチしていこうと思います。




投資は自己責任です。