PPIもしくじった
先日のCPIに続き昨夜はPPI(生産者物価指数)がありました。結果は恐れていた通り、事前予想より悪く下げ止まりが明らか。
一昨日に発表があった1月の全米小売売上高は、驚くことに2年ぶりの大幅増。昨年11、12月とマイナスだっただけに何があったのか。
少なくとも昨年末までは、ほぼ順調にインフレは終息に向かい、消費も落ち着いていたのに、なぜ急に風向きが変わってしまったのでしょう。
もし、FRBの努力にかかわらずインフレが本当に下げ止まったなら、一層の引き締めが続くことは避けられません。
けれど、1月の結果が一過性のものである可能性もないわけではない。
1月は暖冬で随分天候に恵まれたそうです。ニューヨークやシカゴ周辺などの北東部大都市圏の寒波といえば、東京とはけた違いの厳しさで、生命の危険を感じ外出すらできないレベルです。
そのような荒天にならずポカポカ陽気だったなら、レジャーや買い物、会食は例年より活況であっても不思議ではなく、それだけ消費は活発でインフレも収まらなかったでしょう。
金融引き締めの効果が限界に達してインフレが下げ止まる傾向にあるのか、それとも1月は異常値でインフレはこれからも順調に下落していくのか。
もう少し時間が経たなければ実際のところはわかりません。
個人的にはまた来月以降、下落基調に戻ると予想します。
希望的観測というのかな。
投資は自己責任で。