【SVB破綻】古典的なケースは資本主義が健在な証拠
週末から金融市場を揺るがしている、SVB(シリコンバレーバンク)の破綻。
私は初めて聞く名前の銀行です。ベンチャー企業向け融資に特化していたようです。石橋を叩いて壊す、晴れの日に傘を貸して雨が降ったら取り上げる、といった伝統的で保守的な銀行が融資出来ないようなマーケットに参入した新興の銀行なのでしょう。
このところの金利上昇でハイリスクな貸出先が焦げ付くという噂で、急激な引出しが起こりあえなくダウン。
非常に古典的な破綻劇。中堅銀行でリーマン以降最大の破綻銀行だそうですが、誰も手を差し伸べないていない様で、資本主義が徹底しているアメリカらしい。
日本だったら日銀や金融庁やらが入って大騒ぎして、破綻回避してどこかの銀行に救済させるケースです。
これからアメリカ政府がどのようなアクションを取るかわかりませんが、システミックリスクに発展しない限りは、このまま原則放置なのではないでしょうか。
個人的には厳しいようですが、経営環境の変化に対応できない企業は退場するという、資本主義のルール通りで、経済の新陳代謝を促すという点で良いこと。
究極の自己責任。
アメリカが健在な証拠です。