SVB破綻というのは、やはりそれなりにインパクトがある事件なのでしょう。放置してしばらく様子見かと思えば、財務省、FEDが迅速にメッセージを発してアクションを取っています。

システミックリスク回避し、金融機能の健全性を保持して、リーマンショックのような事態を防ぐという強固な意志が見えます。

バイデン大統領も国民に対し、預金は守られるから安心して落ち着くように語りかけています。

これに株式市場は好意的に反応し、先物は大きく上げています。

非常に優れた危機対応ではないでしょうか。

SVBの経営陣や株主は相応の責任を負うべし。

一方で預金者や取引先は徹底して守る。

金融システム維持には必要だということなのでしょうが、ペイオフの枠など関係なく、今回は預金全額保護されるそうです。

個人的にはそこまでやるのか、預金が全くのリスクフリーではないことぐらい常識なのに、全くお咎め無しというのは、モラルハザードじゃないかと思はないではない。

ペイオフが少しでも適用されれば、ほかの預金者が疑心暗鬼になって、他行でも取り付け騒ぎが発生し、金融危機に発展するならそれも仕方ないのでしょうけれど。

このあたりの判断は難しいところですね。

いずれにせよ事態がこれ以上悪化しないことを願いつつ推移を見守りたいと思います。