【米銀】不安はいつまで続くのか
報道によれば、アメリカで今月15日までの1週間に中小銀行から流出した預金は16兆円近くになり、過去最大だったようです。
15日までというのが微妙で、今はもう4月目前なので、その時点から半月ほど経っています。
預金流出は今も続いているのか、収まっているのか。
バイデンさんは先週、金融機関に対する人々の不安、混乱はしばらく続くので、それが大混乱になりパニック状態にならないように、必要な手段を講じるとのメッセージを出しました。
ということは、未だ正常とは言えない、予断を許さない状況なのでしょう。
先週はイエレン財務長官が玉虫色の発言をして、銀行株が大きく下げました。
このような時期に一番リーダーがやってはいけないことです。
不良銀行は退場せねばならないし、預金保護に限界があるのは分かりますが、今最も避けなければならないのは、リーマンショックのようなシステミックリスクに陥る事態。
金融当局は一貫して確固たるメッセージを市場に発しなければなりません。
SVBも稚拙なマネージメントがあったにせよ、噂によって経営が行き詰まってしまったというのが定説。
このような不幸を繰り返さないように、アメリカの金融機関は健全であり、デマは許さないこと、システミックリスクを避けることに政府は万全の対応を取るというメッセージを強力に発信し続けねばならないと思います。
今が正念場ですね