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松本大さん後輩へのメッセージ「5000円で世界の箱庭をつくってみて」

松本大さん。開成、東大、ゴールドマンサックス等を経てマネックス証券を創業、今もマネックスグループを率いる日本を代表する実業家です。


彼が母校の開成で講演したとき、ある学生から「投資に興味があるので何に投資すれば良いか?」という質問に答えた内容がとても良かったので、ご紹介したいと思います。


こたえはとてもシンプル「5000円で世界の箱庭をつくってみて」


学生にも分かり易くて素敵な表現ですね。氏は続けて


「いまは、投資がすごく簡単にできるようになっています。投資信託を100円から買える証券会社もあります。ということは、5000円あれば50種類の投信が手に入ります。

5000円で、米国や中国、ヨーロッパなどさまざまな国の、ハイテクや金融、機械、電気やガスといった公共サービスなど、さまざまなジャンルの投信を買ってみてください。すると5000円でミニ世界というか、「世界の箱庭」がつくれちゃうんです。


この箱庭を眺めていると、毎日値が変わる。当然それには理由があります。どこかで戦争が起きたからとか、こういう経済指標が発表されたからとか、ある企業が技術革新に成功してそれが発表されたからとか、政治情勢が動いたからとか。


興味を持って、自分でも調べて、考えているうちに、だんだん世界全体が見えてきます。この箱庭を通して世界の動きが見えてくるようになります。


 新聞を読んでいるだけでは「ふーん」で終わってしまうけど、世界の箱庭をつくって、その値動きを見ながら、なぜこうなったかを検証するようになると、世界で起きていることの意味がよくわかるようになります。」


学生への回答としてはとても秀逸で素晴らしいと思いました。何事も自分で体験して勉強しなければ身に付きません。



今でも投資に対して警戒感を持ったり、不信感を持つ人が少なくありません。その責任の大半は既存の金融機関が国民を食い物にしてきたこと、それに加えて国民の経済や金融に関するリテラシーが低いことでしょう。


これからの日本は人生に投資を取り入れなければ、生きていくことさえ困難なような厳しい時代です。新NISAの大盤振る舞いは、国に頼らず老後資金は資産運用で用意せよ、とのメッセージです。


松本氏のアドバイスのように、資産運用の手始めは新NISAで「世界の箱庭」を造ってみてはどうでしょうか。


それを最も簡単に行うには、新NISAでオルカンと呼ばれる、オールカントリーインデックス投資信託に投資するという方法があります。これで世界中の何百社というあらゆる業種を網羅した優良企業に投資できてしまうのです。


そうすれば日々の経済ニュースが意味を持って語りかけてきます。そして次第に理解が深まり、詐欺師や悪徳金融機関の餌食にならない投資リテラシーが身につくでしょう。


近所のこの桜はとおに散ってしまったのでしょうね。桜前線はもう東北あたりか