風になりたい
先日、中学時代の知人に会って昔のことを思い出した。
今となってはどうでもいいような些細なことばかりだけど、やっぱり懐かしい。
全校合唱コンクールがあったな。
放課後居残り練習は嫌だったけど、女子の歌声がとても心に響いた。
女の子に興味津々の年頃だからといって性的なことではなく、男子より一歩先に大人びた女子中学生の声の美しさに素直に感動したことに。
「風になりたい」という男女混成合唱曲があった。
風になりたい風になりたい南の国の風になりたい
丘のふもとの細道に野バラの花を咲かせたい
牧場で草を食べているひつじの群れをたずねたいたずねたい
小島へ渡る空の旅大波揺れる海越えて岬の白い家に住む燈台守をたずねたいたずねたい
風になりたい風になりたい南の国の風になりたい
街の並木を通るとき静かな歌を歌いたい
夜明けの家を訪れてやさしく扉たたきたいたたきたい
風になりたい南の風に風になりたいそよかぜにそよかぜに
南の風になって、世界を旅したいと思っていた当時の夢が叶った人生。
まだまだこれから、もっと知らない国の未だ見ぬ景色を見てみたい。
ところで、「風になりたい」といえば今はBOOMの歌だそうだ。
大ヒットしたのか、僕でさえ小耳には挟んだことがある。
歌詞をみたけど、後ろ向きで貧乏くさくて好きじゃないな。(笑)
楽園にあなたを連れて行く風になるという時代じゃないのか。
日本が衰退するのも道理だ。