CPIは無難に通過
先月の米国CPI(消費者物価指数)が日本時間の昨晩発表されました。
結果は概ね事前予想通り。総合の前年比のみ4.9%と予想を0.1%だけ下回りました。
日本での報道ではそこばかりクローズアップされて、2年ぶり4%台に下がったという見出しが目につきます。
1年前よりエネルギー価格が大幅に下落しているので、これは当然の結果。それよりもコアインフレが高止まりしていることの方が重要です。
これは国内で金融(FRB)、財政(政府)でコントロール可能なインフレが未だ抑え込めてはいない証拠だからです。
なかでも金融政策は異例の大幅で急速な引き締めをしているので、やはり財政が拡張的すぎるということ。
勿論、FRBの引き締め開始時期が遅れてしまったというのも大きいでしょう。
とはいっても、一応CPIは小康を保っている状態なので来月のFOMCでさらなる利上げという可能性は後退したと思います。
一方で目標とする2%台は遠く、当面は現状の引き締めが継続するというのは避けられないでしょう。
FEDウォッチの利下げ予想は相変わらずのようですが。不思議です。
投資は自己責任で