一般に現金、預金はリスクフリー（リスク無し）と言われます。

それでも多額の現金を家に保管していては安心して眠れません。ならば銀行預金は安全かといえば、銀行が倒産すれば１千万円まではペイオフで返ってくる以上は保証の限りではありません。

リスクはそれだけでしょうか？

これからの日本において円しか持たず、円預金しか無いというのは、大きなリスクです。

理由


１．インフレが3%台になっているのに、銀行預金の金利は限りなくゼロに近く、実質的に目減りする。

2．日銀が頑なに異次元の金融緩和を止めないため、円安が恒常化しており、食品、エネルギー価格が高止まりし、総じて輸入品の価格は大幅に上昇している。

３．昨今の日本企業の競争力低下により、輸出が不調であり貿易赤字が続いている。日本企業の海外子会社からの配当も、日本企業の衰退に伴い低下傾向にあり、経常収支黒字が漸減すれば潜在的円安要因である。

４．少子高齢化、日本企業の競争力低下により日本国内において投資機会が乏しく、民間の余剰資金が対外投資に向かっている（米国株投資ブームが良い例）。

５．近い将来に東南海トラフ大地震、首都直下型地震、富士山噴火発生の懸念があり、日本の経済基盤が壊滅的な打撃を受ける可能性がある。

多くの日本人は令和の現在でも、投資は損する可能性があるから怖いとか、投資はギャンブルだとか言って、銀行預金しか持っていません。

確かに投資は元本保証ではないし、FXのようなハイリスク投資はゼロサムゲームでギャンブルに近いです。

一方で米国、先進国、全世界等の株式インデックス投信、ETFや米国、先進国の国債等への外貨建て優良資産に何十年という期間長期投資すれば、損失を被る確率は低く、日本円預金だけより確実に資産を守り増やせる可能性は極めて高いでしょう。

新NISAはこれまで投資を躊躇していた人の背中を押す良い機会。

一人でも多くの方が新NISAを有効活用して資産運用することで、日本円預金しか持たないリスクを回避し、将来の困難な状況に陥らないように願わずにはおれません。